家は貸しアパートでペット禁止だし、二人共あまり家にいないため、旦那はいままでペットを飼ってもかわいそうだからと飼うことを絶対許してくれなかったんです。
餌をあげたら最後。あげまい、と決めたけど五分毎に子猫の様子を見てました。「もう無理！」絵美が食べてたそうめんにミルクをかけてあげました。それをおいしそうに食べる子猫を「ミルク」と名付けました。その日ミルクは家の玄関マットの上で丸くなって寝ました。
翌朝ミルクは楽しそうに家の前で遊んだり昼寝したり楽しそう。とても私たちに対してリラックスしてました。「まだいきてる」とおもったら、この子はこの先どうなっちゃうんだろう？と思ったら涙が止まらなくなり、絵美はミルクを飼えないけどいなくなったら悲しい、でもなにより死なないで欲しい。頭がいっぱいで、絵美は泣いて泣いて、迷って。後悔しないようにまたミルクをあげました。目がみえないから抱いてミルクの場所まで連れていって。食べているミルクを見ながら私たちは出掛けました。
夜帰ったらミルクはいませんでした。旅立ったのです。きっといい人の所にいったんです。
毎朝起きたらミルクを探してしまいます。帰宅したら探しています。今もあの泣き声が聞こえる気がします。会えてよかった。また大きくなったら私たちに会いに来てね！
